「70代女性の肩関節腱板断裂の術後の痛み」の症例報告(痛みの状態と原因及びその施術について)
70代女性が肩関節腱板断裂の術後の痛みを訴えて来院
<経過>
2年前に両肩関節腱板断裂の手術を行い、半年間リハビリを受けたが痛みが取れなく来院
<身体状況>
肩甲骨周囲筋の弱化あり ⇒ 肩甲骨の動き不良 ⇒ 肩関節の可動域制限に関与
<生活環境>
枕は、中央部がやや凹んだ形状で、ウレタン素材を使用
<肩関節の状況>
①肩関節の可動域:屈曲・外転にてやや制限あり
②肩関節の不安定性あり
<施術>
①肩甲骨周囲筋のトレーニング
②肩関節の可動域エクササイズ
③肩関節インナーマッスルのトレーニング
④そば殻枕の使用をアドバイアス
<所見>
使用している枕は、高さが不適切であり、それにより肩甲骨が不安定になっている可能性があると判断した。
また、肩甲骨周囲筋のトレーニングを行うことにより、肩関節の可動域がやや改善した。これは、肩甲骨は肩関節の動きに関与しており、肩甲骨周囲筋の運動を行ったことにより肩甲骨の動きが良くなり、可動域が拡大したものである。
肩関節のインナーマッスルは、肩関節の安定性に関与し、腱板断裂の術後には重要なトレーニングになる。
肩関節の術後で痛みが残っている方やお困りの方は、札幌市北区のTKM整骨院にご相談ください。