スマートフォンの普及により、携帯の使い過ぎにより生じた首の痛みのことを言いますが、スマートフォンを長く使用している人が全員首に痛みが生じているかというとそうではないはずです。
その違いは何かと考えると、頭が前傾した姿勢を保つための筋力が弱いから痛みが生じることになります。
その影響が柔らかい枕の使用によるものと私は考えています。
そばアレルギーが発症するようになり、そば殻枕が少なくなり、代わりに多く販売されるようになったのが、「クッション」「低（高）反発」「羽毛」の素材でできた枕です。
それらによる弊害が生じていると思います。

この種の痛みに対する施術は、頚椎にストレスがかからない環境を作り、弱化した筋力を回復することを行います。
頚椎にストレスがかからない環境とは、適切な枕を使用してもらうことです。
当院のお勧めは、そば殻枕です。そばアレルギーがある方には、バスタオルで高さ調節してもらいます。
弱化した筋力を回復するために、頚椎周囲筋と肩甲骨周囲筋の筋トレを行います。
これらにより、肩こりも改善しやすくなります。
マッサージは決して行いません。
マッサージは対症的施術で、その時は解されて楽になった感じになりますが、数日経つと施術前の状態に戻ります。
1ケ月後や3ケ月後に状態が良くなっているかというと変わらないか悪化している場合があります。
悪化するというのは、筋力が更に弱化したからです。

≪教訓≫

1. ①首痛には、周囲の筋力をつけることが必要です。
2. ②首痛には、頚椎にストレスがかからないような環境作りが必要です。